2012年4月28日土曜日

今週は大変でした

今週も本当にいろいろありました。
サンルイ州立病院で活動予定だったのですが、なんと職員がストライキをしているとのこと。
組合関連の場合は全州立病院が一斉にストライキするはずなので、今回は病院経営に関する
不信が理由のようです。
これではどうしようもないのでとりあえず中断して普段の活動を行うことに。
写真はターラとアリマ、ファトウマタが外来用に番号札を作る相談をしているところ。

そして今週はティエス州のンブールにいるマラブー(宗教指導者)が宗教対立をあおり、2人の男性を殺害させ、遺棄させたとして逮捕されました。
しかし、宗教というのは怖い。このマラブーを神とたたえるタリべ(信者)も多くいて、身柄が確保されているティエスで大規模な暴動を起こしました。
うちの近所のガソリンスタンドも襲撃にあい、放火され(これは憲兵隊により初期消火されましたが)みるも無残な姿になってしまいました。
道路はがらくたで封鎖され、車は襲撃され、憲兵隊は発砲するわで銃声も聞こえて本当に怖い一日でした。
とりあえず、今は平和になってよかったけど、宗教って本当に怖い。
だってみんな洗脳されている気がするし、こんなのが続いたらすごい兵士が出来上がりそう。
セネガルのタリべ(物乞い)制度どうにかなりませんかね…



今週も給食室に頼んで無料でサンドイッチをつくってもらう。
ジュースは給食室の責任者のオマールが半解凍の果実入りのをくれます。
甘やかされ放題です。

JICAの支援で新しい手洗い装置が入りました。
写真は産科の手術室の手洗い場で手術お迎え用のベッドが入ってます。
手洗い装置は手前側に足で横にスライドするスイッチがあり、それで水を調整できるもの。
これは仕組みはたぶん原始的だけど、セネガルにはすごく合ってると思います。
(原理がわかりやすくて直しやすい)

来月は5Sを本格的に開始して半年。
なので第1回評価(super vision)を予定しています。
そのための5S委員会を実施。
なんだかサンルイと比べて、不思議なくらい順調な当病院の5S活動。
ありがたいです。

久々にターラの家にお邪魔してみた。
甘えん坊で好奇心旺盛の末っ子マムジャーラ。

そのあと、ターラに付き合ってもらって、ティエスの端っこにあるかごマルシェへ。
こんな感じでカラフルなカゴがいっぱい並んでいます。
ティエスの奥の村でヤシの木のわらを使って女性が編んでいますそうです。
帰国まで2か月を切ったのでいよいよ本格的にお土産さがしです。

1歳児まで商売上手。
商品を次から次へと手渡してくる。(そのあと回収してましたが)

大きな国道沿いなので国内を移動するためのバスが多く通ります。
そのたびにマルシェのおばちゃんたちは走って行って、フルーツやらカゴやらを
バスの乗客に押し売りをする。
まさにそのセネガルの風景が私の背後に。

可愛いのをみつけるとかなりうれしい。
大小合わせて30個くらい購入してしまいました。

すごい値切ったのにいつも最後には1つおまけをくれるセネガルのおばちゃんたち。
家計は大変だろうに果たしてもうかっているのだろうか・・・
日本に帰ったら、こんなおせっかいおばちゃんたちあまりいないんだろうな~と思うとすごくさみしい。
大好きです!!

来週から少し第2の故郷セネガルを離れてモロッコ・スペインに行ってきます。

2012年4月21日土曜日

のんびりティエス生活

今週は新政府のministre de la santeつまり保健大臣がティエス州立病院を訪問。
月曜日に菌性髄膜炎の発生がティエス近郊で確認され、その対策と封じ込めについての協議。
早目の対応で何より。
そして現場の医療関係者へのあいさつと意見交換。
遅れていた給料振込みというお土産つき。

厳重な警備で病院内を巡る。
今回はラボ(検査室)、血液銀行、小児科の3部署。
今後ティエスにはセネガル最大の検査施設を建設予定らしくその下見もかねて。
現在全部署で5S活動展開中なので、みんな自信をもって紹介できたようでよかった。

小児科訪問時の様子。
元医師だったという保健大臣。
子供に対する触り方にもにじみ出ています。
でも笑顔は優しかった。

水曜日には国際秘書週間??っていうことでセネガルの秘書協会と病院の秘書たちが協力して
献血運動を実施。
こんなビラもくばってみたり。

秘書たちはみんなでおそろいのTシャツをきて支援。
今日はラフな感じのいつもお世話になっている院長秘書のマリー・ルイズ(右)
コンサートがあったり、スタッフへの食事を提供。
私は献血用のバック準備と体重測定などをお手伝い。

こんな感じでみんな献血する。
100人前後の献血がありました。
最近ティエスではバイクタクシーが増えて、その分事故も増えて血液は必要不可欠。
(ちなみにバイクは免許がなく、だれでも運転可能。)

献血したら、もちろんジュース。
でもセネガルはそれだけでなく、

軽食も提供、パンに玉ねぎと肉入りのソースを挟んだサンドウィッチです。
この部署で甘やかされている私も当然ごちそうに。(いつもすいません)

ちなみに秘書たちはこれ以外にも小児科に粉ミルクやクベースも寄付したようです。
本当にセネガルは人の善意で成り立っている!と思いました。

さて、今月は産科は小休止と言える時期です。
毎月500件を超える出産がある産科ですが、4月は毎年300件程度。
みんな穏やかな時間を過ごしています。
新生児室でお母さんたちがこんな風に赤ちゃんに初回ミルクをゆっくりあげることも可能。
2人のお母さんが協力してあげてました。

産科のオペ棟の手洗い場だって交換できちゃいます。
これもJICAからの援助ですね。
ずっと水漏れしてて、大変だったので助かります。

母娘で木の枝を使った歯磨き。
私もたまに一緒にやるけど、どうしても枝が上手に歯ブラシのようにはならない。
これできれいな歯をしているセネガル人ってすごいと思う。
まあ、いつも木を使っていたら、歯自体は強くなりそうな気もしますが。

ティエス隊員に新しい仲間が入りました。
ほしの4号です。
理由はホッシーが拾ってきたからと、1~3号という名前の鶏がすでにいるから。
まだよちよち歩きでミルクも皿からやっと飲むようになった感じ。手のひらサイズです。
すり寄ってきてかわいい。
ウンチはまだ、これから。

この日は写真の隊員の膝が気に入った様子。
トイレもちゃんと覚えたかしこいやつです。
でも拾った本人はもう帰国するので隣人隊員が世話をすることに…

来週はまたサンルイで活動。その後、少し国外旅行へいってきます。

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2012年4月11日水曜日

セネガルの奥地ケドゥグ旅行その2~ディンディフェロンの滝編~

2日目ニョコロコバより100㎞。さらに奥のディンディフェロンという村に向かう。
途中の水辺では村人たちが洗濯中でした。
みんなこうやって水を運ぶ。子供も姿勢がいいからこうやって運べるんだね。
そしてついた本日の部屋の水浴び場。昨日と違って各部屋にあるだけマシ。ですが…
水はこんな感じで濁ってます。
月は暑いからか真っ赤でした。蒸し暑くてなかなか眠れず。暴風だったので雨も期待しましたが、降りませんでした~
太陽電池のみの電気なのであっつーいビールで乾杯。ジュースは少しだけ冷えてました。
次の日は目的の滝へ。こんな道を30分ほど少しずつ登っていきます。出発するときはこんなに元気。
そして滝に到着。この崖の向こうがギニアになります。ということはこれがガンビア川の源流になるのかな??
マイナスイオンがいっぱいで癒されます。
ティエス女子3人、足を水につけてごきげん。
早速水着で滝の中へ。暑いから気持ちいい。
一応お約束。というわけで飛び込みました。久々だったけど、泳げたから良かった~。
写真はビビってる私。
昼からはまさかの影に!!ちょっぴり寒い。あわててとりあえず、参加者全員で記念撮影。
昼ごはんも運んでもらって滝で食べました☆セネガル食、チェブヤップ(肉ごはん)。
帰り道ももちろん散歩。でっかいアリ塚の前で。アリ塚、いっぱいありました。サルも牛も普通にいた。
大自然のブランコ。木のツタがちょうどいい感じにぶら下がってます。
帰ってきたら日焼けで顔が真っ赤に!!というわけで少し冷えた瓶で両頬を冷やしてみる。
今も茶色いから、帰国前にかなり焼けちゃいました。明日からまたスキンケア頑張りたいと思います。
ホテルの濁った水。井戸から汲んできたものだった…というわけで井戸体験も。バケツに水を入れるのが難しい。村の女性は上手にひょいひょいと汲んでいるのを見て感動。井戸・・・意外と奥が深かった。
4日目はタンバクンダ隊員と一緒に食事しました。こんな暑い環境でもげんきな隊員たち。
立派だと思います。
同期隊員の家にお世話になった私。致せり尽くせりのおもてなし、ありがとう。
あともうちょっと一緒に頑張ろうね♪
最終日の移動中に謎の腹痛に襲われました。写真はどうやら荷台で眠ってしまった私。それでも落ちまいとしている左手がなんとも言えない。
とりあえず、ゆっくり寝たら元気になったのでよかったです。
いろんな体験ができた4泊5日。セネガル満喫です!!

2012年4月10日火曜日

セネガルの奥地ケドゥグ旅行その1~ニョコロコバ編~

セネガルには青い鳥が結構います。幸せ早くこないかな??という感じで・・・
セネガルの首都ダカールから東へおよそ600㎞。セネガルの奥地ケドゥグへ行ってきました。
朝6時過ぎに出発。車はこんな感じなので後部座席は寒い…。
メンバーはおなじみティエス隊員5名とルフィスク隊員1名の計6名。運転手とその研修生もくわわり総勢8名で旅行はスタート。まだすごく元気。
こんな感じで後ろ向きに道路を見ながら走る。セネガルは平地なので広く感じる。
当然こんな道もあるので、みんな砂まみれで髪が茶色くなり老人のように・・・。
私はサングラス、帽子にマスクというなんとも怪しい出で立ちになっています。
いくつも小さな町を通り過ぎる。そしてだんだんと気温も上がっていく。お昼過ぎにはみんな半袖でも汗をかく状態に。
休憩に立ち寄るたびにこんな状態に。みんな「マイマハリ(お金ちょうだい)、マイマカドー(プレゼント)、マイマガトー(お菓子)」と言って寄ってくる。
そして暑いのに冷たい水がなかなか手に入らない。冷蔵庫がない。
温かい水で我慢!!というタフな旅になりました。
そして第一の目的地ニョコロコバ国立公園に到着。ここは入口。
入口の村の子供たち。みんなプル族なのでやっぱり少し顔が違います。おむつの代わりに男の子たちが巻いている布が印象的でした。やっぱり「マイマ」と寄ってくるんだけど、人懐こくて、そこまでしつこくはない。
ここでガイドさん拾ってでこぼこの公園内へ。完全にオフロード、プチパリダカレースへ突入。
ニョコロコバで見れる動物その1、サル
その2、イノシシや野鳥がたくさん
そしてすごく大きな木がいっぱい生えています。
これで1日目の旅は終了。動物は朝方に多く見ることができるということで、もう今日はみんなで乾杯してスパゲティを食べる。
そして寝床はこんな感じ。後ろにも写ってるけど、カーズという小さな小屋もあるのですが、暑くて眠れないということで外にベッドと蚊帳が置いてある。
ここでみんなで眠りました。
しかし明け方5時ごろより自然の洗礼が。サルが木を揺らして果物を落とす。さらにフンまでするという始末。揚句にカバの呼吸音もすごくて結局あまり眠れず。でも蚊帳がなかったらどうなっていたことか…。よかった。
朝になるとベッドの周りをまるで出勤するかのように歩いていたサルたち。
もう起きたほうが楽そう・・・というわけで早朝散歩。朝焼けが本当にきれい。ガンビア川が流れているので自然も本当に豊かです。遠くでカバが潮を吹いているのが見えました~。
そこで朝焼けなのに黄昏れる私。
ワニも水温が上がってくるまでは岩の上や浜辺で待機。
いたずら好きのサルたち。紙袋やビニール袋を見ると奪って中身を空けてしまう。これは水道の水を取り合っているところ。
朝にはなんとか復活して朝ご飯を食べる。いよいよ公園探索本番です。
ちなみにホテルのトイレとシャワーはこれ1つ。しかもシャワーはなく、川の水を汲んできてもらって水浴びをする感じ。久々にあんなちっさいバケツ1杯の水で水浴びしました。トイレはもちろんトルコ式。
ガンビア川をピローグに乗って散策。
こんなきれいな景色の中を進んでいく。
ちっさいですが、奥のほうに顔を出しているのがカバ。カバは呼吸をする以外ほとんどを水中ですごす上に、肺活量も多いのでなかなか出てきてくれません。それでも5匹くらいは顔を見ることができました。つぶらな瞳でかわいかったです。
所々で水を飲みにきている動物を見ることができました。
日本にはいない。鹿のようなろばのような動物。
おっきめの鳥もたくさん。
ただ、めちゃくちゃ暑いので(日向だと50℃超)写真をとりつつも休憩する私たち。
これこそ鹿?動物図鑑を持っていけばよかったです。
他にも運が良ければヒョウやライオンが見れるそうですが残念ながら現れず。
でもあの車で現れたら逃げ場もないのでちょうどよかったかも・・・
最後にみんなで記念撮影。私の横がガイドのムッシューンジャイ。お世話になりました。
その2ディンディフェロン編に続く。